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CBD研究紹介

​人間に対して行われた5つの興味深い研究

CBDのほとんどの研究は動物または人間のどちらかで行われており、このような研究によりCBDがどう我々の体に作用するのかを判断する材料が増えてきています。

また、これまでの研究によりいくつかの病気、特に従来の治療では効果があまり見られない病気に対してCBDが持つ効果が明らかになってきました。

しかし、人間に対しての研究の数が十分ではないことも確かです。もっと幅広い用途でCBDを使うためにはさらに多くの研究が必要不可欠です。

多くの国で制限があるため人間に対する臨床実験を行うのは難しいですが不可能ではありません。

以下に生きている人間に対して行われた研究の中でも非常に興味深いものを紹介します。

 

 

1. てんかんへの効果認証実験

 

てんかんは強い薬により発作を抑制します。残念ながらドラべ症候群のようなてんかんには従来の抗てんかん薬ではあまり効果が見られません。
てんかんで悩まされている人たちは週に何百回という発作に苦しんでおり、身体的だけでなく精神的な健康面にも被害を及ぼします。

 

Trial of Cannabidiol for Drug-Resistant Seizures in the Dravet Syndromeという研究で、従来の抗てんかん薬ではあまり効果がなかった難治性てんかんに対してCBDは効果があると実証されました。
この研究ではドラべ症候群という、難治性で薬物耐性を持つ致死率の高いてんかんを持つ120人の子供たちを対象に実施されました。
通常の抗てんかん薬に加え、経口摂取によるCBDを与えたグループとプラシーボを与えたグループでの違いを観察しました。
CBDを与えられた子供たちは、プラシーボを与えられた子供たちと比べ発作の頻度が明らかに減少しました。

 

てんかんへの効果を証明するおとぎ話のようなものを聞くこともありますが、Gupta’s WEED documentaryで紹介されているCharlotte Figiのストーリーは世界中の人々の心を熱くしました。

同じくCBDをてんかんのために使った有名な報告としてHaleighの話があります。
Haleighは重度のてんかんと脳性麻痺に苦しんでいて、
彼女の体は従来の抗てんかん薬には反応がありませんでした。ご両親がCBDの持つてんかんへの効果を知り、子供のためにできることは全て試してみたいという一心で、一家でコロラド州に移り治療を始めました。Haleighには高容量のCBDと低容量のTHCが投与され、この組み合わせにより彼女の発作がうまく抑制されました。

2. ガンの痛みと化学療法への効果認証実験

 

ガンは世界中の人を苦しめる命に関わる病気です。
手術や化学療法、放射線治療などの従来の抗癌治療により治癒可能ですが、治療後に再発することがあります。
化学療法はがん細胞を破壊することが目的ですが、多くの患者は従来の薬で常に抑制できるものではない吐き気や嘔吐、体重減少や癌に伴う痛みなど様々な副作用に悩まされます。
以下の2つの研究ではCBDが癌に関連する症状を抑えることが出来るということがわかりました。

 

Multicenter, double-blind, randomized, placebo-controlled, parallel-group study of the efficacy, safety, and tolerability of THC:CBD extract and THC extract in patients with intractable cancer-related painと呼ばれる研究において、177人の癌患者や癌に伴う痛みを抱える患者を対象に、CBDとTHCを投与した結果、癌に伴う痛みを抑えることが分かりました。
対象となった患者たちはすでにオピオイド療法を受けており、それだけでは痛みを軽減させることができていませんでしたが、

CBDとTHCを併用した治療により、対象者の痛みの度合いを大きく軽減する効果があることがわかりました。

 

Preliminary efficacy and safety of an oromucosal standardized cannabis extract in chemotherapy-induced nausea and vomitingという研究では、化学療法による副作用の吐き気や嘔吐に対してCBDが効果的であると分かりました。
臨床実験に参加した16人の化学療法患者は薬を用いた従来の制吐療法では上記の副作用が和らぐことができていませんでした。16人を2つのグループに分け、一方にはCBDとTHCを併用した治療を行い、もう一方にはプラシーボが投薬されました。

その結果、プラシーボを投薬されたグループと比べ、CBDとTHCを併せた治療を受けたグループは吐き気や嘔吐を抑える効果を実感したと報告されました。

 

Dr. Bonni Goldstein著作のCannabis Revealedという本の中でもCBDがガンの痛みに効くということが書かれています。

この本の中に登場するAlexanderというガンを患っている少年の実体験をご紹介します。

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Dr. Bonni Goldstein (photo credit/ Gregor Zorn)

Alexanderはガン腫瘍を除去するために複数回の手術と化学療法を受けていました。

彼を担当していた医者は治療の副作用である吐き気や嘔吐、痛みを抑えるために何種類もの薬を投与していましたが、残念なことに彼の症状は良くなりませんでした。

その後ガンは再発し肺に転移してしまい、彼の余命は数ヶ月と宣告されるまでになってしまいました。

 

彼のご両親は医療大麻が息子の命を救うことができるかもしれないということを知り、その分野で有名なDr. Goldsteinに連絡を取り付けました。

彼女のもとで治療を受けることとなったAlexanderは今までの化学療法とともに、CBDとTHCを1:1の割合で投与する治療を受けることになり、わずか3日後には彼が悩まされていた症状が改善され始め、3ヶ月後にはガンが完治するまでになりました。

CBD/THC治療が彼の痛みを効果的に抑えることができたため、治療中に投与されていた鎮痛剤も減らすことに成功し、食欲も改善し減少していた体重も戻すことができました。

 

痛みや吐き気といった症状に対してCBDの効果はTHCと組み合わさった時に最大限発揮されるようです。

もちろん全員がこの組み合わせを選択肢として選べるわけではないので、その場合はCBDだけでも効果はあります。

治療にCBDを取り込む場合は必ず医師に相談するようにしてください。

3. 不安感やストレスに対する効果認証実験

 

時折極度の不安感やストレスに悩まされる人に対し元気が足りないと一蹴する人がいますが、非常に理解し難いです。
これらの症状を抱える人々は、
神経伝達物質レベルの異常により引き起こされる精神状態ということをまずはよく理解すべきです。
また、不安障害に悩まされる人々は通常の場面や状況に対して過剰反応していると思っている人は大きな間違いです。
不安障害を抱えてる人は、通常のストレス状態をコントロールするのを難しくする脳内の不安定さにより、ストレスに対して気持ちを上手にコントロールできなくなっているのです。

 

Cannabidiol reduces the anxiety induced by simulated public speaking in treatment-naïve social phobia patientsという研究においてCBDがこういった不安定さを抑制する効果があることが見られました。
社会不安障害(SAD)に悩まされる24人の参加者を対象に、半数はCBDを投与し残り半数にプラシーボを投与しました。
CBDを投与された参加者は、大勢の前で話す模擬テスト前に落ち着きやリラックスを実感したと報告され、CBDが心を落ち着かせストレスレベルや不安感を軽減することが分かりました。
CBDはストレスや不安感に対し効果的なトリートメントになり得ます。

 

Ben Nicholの実体験により証明されているように、PTSDに悩まされている人々の助けになります。

Benは9歳の頃から重度のPTSDに苦しんでいました。またそれに加え、注意不足障害(ADD)や不眠、不安感、集中力の欠如といった症状も抱えていましたが、医療大麻治療を始めると大幅に改善されました。

彼の気分と非常に活発だった思考プロセスを落ち着かせ、ストレスや不安感を軽減させ睡眠の質に改善が見られました。

4. 多発性硬化症(MS)に対する効果認証実験

 

多発性硬化症は進行性疾患で非常に重い病気です。
進行が進むにつれて筋硬直や痙攣、歩行障害、睡眠障害、神経因性疼痛などが現れ、体が正常に機能することがほぼ不可能となってしまいます。
さらに患者の精神面にも大きく作用し、気分変動や鬱症状、記憶障害などを引き起こします。

 

Oromucosal delta9-tetrahydrocannabinol/cannabidiol for neuropathic pain associated with multiple sclerosis: an uncontrolled, open-label, 2-year extension trialの研究では66人の多発性硬化症患者を対象にCBDはTHCとの併用により多発性硬化症の症状を抑えることができると証明されました。

この研究では参加者を2つのグループに分け、1つのグループにはCBDとTHCを併用した治療を、もう一方のグループにはプラシーボが投与されました結果、CBDとTHCを投与された人々は神経因性疼痛を含む様々な多発性硬化症の症状を抑えることができたと報告しました。

神経因性疼痛は通常のモルヒネ系の鎮痛剤では抑えることが難しいところ、その神経因性疼痛に効果的な治療ができるということがわかったことは大麻研究の中でも非常に価値のある研究結果です。

 

多発性硬化症で苦しんでいたJabe Couchのストーリーご紹介します。

Jabeは元々体を動かすことが大好きでしたが、多発性硬化症のせいで何よりも楽しんでいたことができなくなってしまいました。

症状を抑えるために多くの薬を投与されましたが、完全に抑えることはできず副作用も発症しました。

辛い副作用のせいで自殺願望を持つようになるまで深い鬱状態に陥ってしまい、心配した奥さんは家に凶器となるものは置かないように心がけなければなりませんでした。

医療大麻に反対だったJabeですが、彼の友達に渡されたジョイント(大麻をタバコのように巻いたもの)を吸わせてもらったところ効果をすぐに実感でき、医療大麻治療を受ける決心をしました。

治療を開始すると、今までのしかかっていた重りから解放されたかのように彼の症状は見違えるように改善されました。

 

現在はCBDとTHCを上手く使い分け、過去の治療で投与されていた薬のうち1つを除いて全て不必要となりました。

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カメラに向かって微笑むJabe Couchさん(photo credit/ The Bulletin)

上記に挙げたのはCBDに関する興味深い研究結果のうちの一部です。まだまだ世の中には一読する価値のある研究がたくさん存在します。

人への研究は限られているのにもかかわらず、全て期待できる結果を証明しています。

今日の大麻規制を変えるために多くの人が医療大麻を求め始めるのはそう遠くない未来でしょう。

そうなれば人への研究がさらに多く実施され、CBDが持つ人間への効果・効能をよりよく理解できることになります。

何よりも大事なことは、慢性痛やてんかんなどの身体疾患を抱える人々がより良い生活を送るチャンスがあるということです。

 

 

 

参考: 5 INTERESTING CBD STUDIES DONE ON HUMANS

https://www.cbdschool.com/cbd-human-clinical-trials-you-should-know-about/